2024年04月16日

テナントとは?テナントの種類や入居する前の注意点をご紹介

商業施設や雑居ビルなどで、テナント募集中という張り紙を見たことがある方も多いでしょう。テナントとは、貸店舗という意味で捉えられていますが、どのような形態を指すのかも気になります。また、テナントにはいくつか種類があり、ビジネスの形態に合わせて選ぶことが必要です。ここでは、テナントの種類や入居する前の注意点についてご紹介します。

1. テナントとは?

テナントは、貸しビルなどの一室や商業施設の一部を借りる個人や企業のことを指し、そのスペースは店舗や事務所として使用されることが一般的です。貸し店舗という意味で用いられますが、必ずしも店舗として使用されるわけではありません。需要が高い場所ではテナント募集があるとすぐに埋まるため、競争率が高くなります。

1-1. テナントの形態

テナントは店舗・オフィス・倉庫という大きく3つの形態で用いられます。店舗は飲食店や美容室、アパレルショップなど不特定多数のお客様が訪れる物件です。オフィスは不特定多数のお客様が訪れず、オフィス内で商取引が行われない物件を指します。倉庫は企業が在庫を保存・管理するために使用する場合がほとんどです。

1-2. テナントが空く時期

テナントが空く時期は1月~3月頃です。新年度に合わせて撤退したり、引っ越したりするビジネスオーナーが多いため、掘り出し物のテナント物件を見つけやすい時期といえるでしょう。

2. テナントの種類

テナントの種類は大きく4つにわけられ、それぞれメリット・デメリットが異なります。行うビジネスの種類に合わせ、適切な種類のテナント物件を選ぶのが良いでしょう。

2-1. ビルイン型

ビルイン型テナントは、駅前などにある雑居ビルの一室です。通常は2階以上の場所に位置します。ビルイン型のメリットは近隣の店舗を観察しやすく、ターゲットを絞りやすいことです。デメリットはビルの他の入居者と共同の入り口であるため、看板の設置しにくいことがあげられます。店舗が2階以上にあるため、店内が見えにくく集客も難しくなるでしょう。また、立地が良いとテナント料の高い傾向があります。

2-2. 路面店

路面店は、大通りや繁華街のビルの1階にある物件です。歩行者からも車からも視認性に優れ、高い集客力が期待できます。看板も設置できるため、営業時間や内装の自由度が高いのも魅力でしょう。しかし、商業施設のように建物自体に集客力はなく、自力で集客しなければなりません。

2-3. 商業施設型

商業施設型は、ショッピングモールや百貨店などの一角です。商業施設が集客のための広告を打ち出すため、広告費のかからないのがメリットです。また、購買意欲のあるお客様が多く訪れるのも魅力でしょう。しかし、商業施設のルールに則った運営をしなければならず、営業時間や休みなどの自由度はありません。テナント料以外に手数料が発生する場合があるのも、デメリットです。

2-4. ロードサイド型

ロードサイド型は、幹線道路沿いの独立したテナント物件です。車やバイクで来店するのが基本であるため、広い駐車場を備えています。そのため、ファミリー層をターゲットとしたビジネスに向いているでしょう。郊外に位置することが多く、テナント料が比較的安いのも魅力です。ただし敷地が広く、駐車場から店舗までの距離が遠い場合も多いのがデメリットです。

3. テナント物件に入居する前の注意点

テナント物件に入居する前には、トラブルを回避するためにも次のポイントに注意しましょう。

3-1. 設備の不具合を確認

テナントとして物件に入居する前に、設備の不具合を確認する必要があります。テナントは物件から退去する際に、原状回復をするのが基本です。内装工事をしたのであれば元に戻し、傷や汚れがあれば修繕や清掃が必要です。しかし、入居前から破損があった箇所は、テナントが修繕する義務はありません。入居前にオーナーと設備の不具合を確認しておけば、原状回復で揉めるリスクを防げます。

3-2. 契約の種類を確認

テナント契約をする場合、契約の種類を確認することが大切です。契約方法には普通借家と定期借家の2種類があるからです。普通借家契約は契約期間を決め、期間が満了した際に更新するか否かを決定します。定期借家契約の場合、契約期間を定めるのは普通借家契約と同じですが、期間が満了した後に契約更新ができません。長く使用したい場合は、普通借家契約で締結しましょう。

3-3. 敷金が返還されるか確認

テナントは退去する際に原状回復の工事費用を負担するため、敷金は返還されるのが一般的です。しかし契約内容によっては、敷金の数%を差し引いた金額が返還されることもあります。契約時に敷金の返還について、確認しておく必要があるでしょう。

4. まとめ

テナントとは、ビルや商業施設の一部屋や一角をテナントとして借りることで、ビジネスを始めることが可能です。事務所であればビルイン型、アパレルショップや雑貨店などは路面型など、ビジネスの形態に合わせて選ぶとよいでしょう。また、入居前には契約の種類や原状回復について確認しておくことが大切です。

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